売上の拡大ばかりを狙わない、お金ばかり見ないというのは納得できるが、それと会社を1人で経営するのは別問題。また、経営者や投資家が従業員のお金を搾取しているという表現も、旧式の組織体系というか、企業文化の問題に見えた。
人が増えれば問題も増える、1人であれば効率よく働ける、それも人によりけり。意気が合って同じ方向を向ける者同士が集まることで、単純な足し算以上のパワーが生まれる可能性もある。
さらに、人が辞めてリソースが足りなくなるという言及に関しても、1人社長こそ自分が居ないと事業が回らなくなるリスクがあるのでは?それこそ、普段から外注パートナーと良好な関係を築いておき、いざリソース不足でも外注さんで賄える準備をしておけばよい。
社長(あくまで役割であってそれ以外の何物でもない)含め、スタッフ全員が財務状態を把握している形を取り、全体を通して個々が納得できる形で収益を分配すれば、資金面はクリアできる。
そのためには、全員が財務指標を理解できることと、個々が人生全体に対して理想像を描けており、自分の人生設計に応じて目標設定できる環境になっている必要がある。
会社経営の一形態として1人社長を否定するつもりはないが、個人的には会社という絆(生態系)で結ばれた仲間を持ち、一緒に人生を歩んでいくスタイルが好きなのだと改めて実感した。
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カテゴリ:
経営
- 感想投稿日 : 2019年2月2日
- 読了日 : 2019年2月2日
- 本棚登録日 : 2018年3月2日
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