父と子の約束事 五ヶ条
自分だけの大いなる人生を、勇気と希望と誇りを持ち、
力強く歩き続けなさい
一、約束を守れ、嘘はつくな
一、愚痴、陰口は言うな
一、笑顔で元気よく挨拶せよ
一、他人の喜び、悲しみを共有せよ
一、正しいと思い、決めたことは、あきらめずに最後までやり遂げよ
以上が、父、渡邉美樹が子をもつにあたり、わが子の幸せを願い、
練りに練った、幸福に生きていくための原則である。
青年社長としてワタミの事業拡大で多忙な中、
それでも必ず週1回、2時間の「親子塾」を行う。
それは勉強や価値観を教える場ではなく、親と子の対話から、
互いに成長する場としてあった。
父と子の約束五ヶ条は、ワタミの社訓などにも発展する。
これはまさに、ワタミファミリーの家訓なのだ。
サービス業の仕事においてマニュアルは必要悪のようなものという。
そして、「理念」が浸透すれば、マニュアルなんて必要ないという。
その理念を浸透させるため、渡邉社長は、社内報に書く、社員に手紙を
書く、社員に向けたビデオレターをつくる。
思っていても言葉で伝えようとしなければ、伝わらない。
いくら背中を見せたところで、喋らなければ伝わるものは何もない。
こうして、渡邉社長は、わが子に、幹部に、社員に、アルバイトに、理事を務める学校の生徒に、語る。そして、みんなを巻き込んで有言実行する。
自分は親として、子供に対し、何が正しいか、どうすべきなのかを十分に考え、語っているか?会社で、部下に語っているか?これほど子供のことを、部下のことを、会社のことを、思っているか?そして有言実行しているか?
渡邉社長の本を読むのは3冊目なのだが、どれからも非常に強い刺激を受けている。
- 感想投稿日 : 2010年11月29日
- 読了日 : 2010年11月29日
- 本棚登録日 : 2010年11月29日
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