昭和の特別な一日

著者 :
  • 新潮社 (2012年1月18日発売)
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本棚登録 : 47
感想 : 6
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平成になってはや四半世紀。昭和よりも平成を生きている時間の長い私にとっては、東京オリンピックや都電の走る風景は、歴史の中のおはなし。
と、思っていましたが、今につながってるんですねー!すべてが。
オリンピックがあったから、交通が整備された。その結果、都電に人が乗らなくなって廃止された。
交通はどんどん便利になって、みんなが郊外に住み始めた。
そして、いま、私も交通が便利な郊外に住んで仕事をしている。
そう考えると、オリンピックのおかげで今の自分があるような気がしてくるから不思議。

でも、ひとつだけ・・。これは「昭和の特別な一日」ではなく「東京の昭和の特別な一日」だと思いました。
地方出身者としては、「東京だけが大事なの!?」と少し反発を覚えなくもない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2012年2月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年2月26日

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コメント 1件

939okimuk939さんのコメント
2012/03/04

本を読んでいないのでコメントがずれるかもしれません!古代オリンピックはオリンピックそのものが目的であった、また19世紀頃の万国博覧会も然り。江戸時代末期パリ万博に日本が初めて出品した浮世絵・版画などがヨーロッパにジャポニズムを生みだし、絵画においてはゴッホ・マネらへ音楽においてはドビュッシー等へ影響を与えた。20世紀におけるオリンピック・万博は国威の表明・経済効果などに置き換わっている。その効果のおかげもあるが、最近においては「その後」の弊害・後始末が気になるところである。
江戸の人口はその時代にあっても世界の都市の十指に入ったというので、「江戸の江戸時代の特別な一日」という本が出版されても面白いかもしれません!

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