光正さんの母由布子に結婚を反対される木絵ちゃんですが、駆け落ちの妄想が面白いです(笑)。
私は高圧的な人がとにかく苦手なので、3巻のメイン・由布子さんとマサオの馴れ初め話にはあまり興味はなかったのですが、読み返してみたらアンおばあちゃんの由布子さんの扱いの上手さや、イヤ〜な感じの弥生さんというキャラにある意味感謝しちゃう展開が面白かったです。
それになんといっても21章が素晴らしい!
ただでさえ忙しい職場で、テレパス故に周囲の人の様々な思考が流れてきてしまい更にお疲れ様気味の光正さん。
でもテレパス故に、木絵が心配してくれているのがわかるし、差し入れ持ってきてくれたことにも気付けるし、そもそも木絵という人を見つけられたのもテレパスのおかげなんですよね。木絵も、由布子に言われた『修行』に前向きに取り組み、料理教室で作ったビーフシチューがおいしくできたみたいで、お互いの存在が支えになっているんだなあとジーンときました。この話はほんと好きで何度も読み返してますが、特に仕事で疲れて帰ったときに読むとヤバいです。
疲れたときに愉快な妄想で楽しい気持ちにさせてくれて、手作りのおいしいもの用意して心配して様子見に来てくれる木絵ちゃん、最高です!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月10日
- 読了日 : 2022年6月10日
- 本棚登録日 : 2022年6月10日
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