大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年11月15日発売)
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本棚登録 : 1215
感想 : 84
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火事と喧嘩は江戸の華という。そこにもう一つつけ加わえたい、《妖怪》。
着物姿で町を闊歩する鬼面、世話焼きの一つ目女、天をかける魔人と登場する妖怪は独特だが、江戸を舞台にごくごく普通の人間と変わらない生活を送っている。それが本書の大江戸だ。

主人公で唯一人間の雀は『大江戸妖怪かわら版』を通し、江戸の妖怪たちにニュースを伝えている。そこに幼女が落ちきて、さぁ大変、という内容になっている。

本書の見どころは江戸の世界観と妖怪たちの個性的なキャラクター。ただ個性的なキャラクターは妖怪だからというわけでなく、妖怪は単なる外見的記号でしかなく、その中に彼の妖怪身(?)溢れる個性にこそ豊かさがある。自分的には特に桜丸がお気に入り。何このイケメンキャラの典型って感じ。

まだまだ、先が気になるシリーズ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2012年2月7日
読了日 : 2012年2月6日
本棚登録日 : 2012年2月6日

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