出版社はフランクリン・プランナーや「7つの習慣」でおなじみのフランクリン・コヴィー・ジャパン。
手帳術の本だと、「夢を実現させるにはどうすれば…」「優先事項を決めて、片づけるのだ」「目標を達成するには…」とか、肩に力が入ったところもあるのですが、この本は主に人間関係や自己の内面を磨くことに焦点を当てています。
前半は啓蒙書じみていて、ややかったるいところもある(はっきり言うと、読み飛ばした)のですが、次第に面白くなっていきました。
本を読むまでもなく、生きていく上でバランスは大事ですね。著者は「自分」「仕事」「家族」の3つのバランスをとることだ、と言います。仕事一筋では、家族も自分も見失う。利己主義では仕事も家族との関係もうまくいきません。
目標に向かっていくには、計画のプロセスを楽しむのだとあります。それには、3つのノートを用意したら、と提案します。
「過去ノート」
「現在ノート」
「未来ノート」
の3つに区切り、「過去」に日記とし、「現在」には美や面白かったことを、「未来」には、将来の計画を書いていく。
確かに、「美」や「面白いこと」を楽しむことは人生が豊かになります。それには、詩やエッセーを書くことがよいそうです。詩を書くことは、世の中のことを観察することになるそうです。
後半部はライフバランス実践のための手帳術もあります。読んでいるうちに、やや目標優先主義に陥っていた自分を恥ずかしくなったりして。ちょっとスローライフでいこうかなと、思った本でした。
- 感想投稿日 : 2010年8月4日
- 読了日 : 2005年11月11日
- 本棚登録日 : 2010年8月4日
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