仕事を成し遂げる技術: ストレスなく生産性を発揮する方法

  • はまの出版 (2001年9月1日発売)
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(090920読了)
仕事と人生の両面で、個人や組織の効率と生産性を飛躍的に高めるデビット・アレンの画期的メソッド!
より複雑化しスピードが増した現代社会では、一昔眼の自己管理術は通用しません。
「時間管理」は邪魔が入れば終わりです。Eメールが壊れれば「優先順位」の法則も役に立ちません。
ベテランの経営コンサルタントである著者のメソッドは、マイクロソフト、ロッキード、アメリカ司法省などの組織で効果が実証されています。
では、大量の仕事を片付け、成功を勝ち取る為の鍵とはなんでしょうか?それは、リラックスすることです。リラックスするにはどうするか?
記録だけに頼る習慣を止めればいいのです。生産性はリラックスル度に比例します。
頭がクリアーで、思考がうまく言っているとき、私たちはストレスなく生産性を高め、創造的な潜在能力を発揮することができるのです。
基本原則(リスト作成など)から、証明されたコツ(2分以内でできることは直ぐする、など)までを収録した本書は、あなたの働き方を変えます。
この方式に従えば、疲れたりストレスを感じたりすることなく仕事のペースアップがはかれます。

≪パート1 仕事を片付ける技術≫

第01章 新しい現実を創造するための、新しいプラクティス
・仕事を山ほど抱えていても、クリアーな顔で、自分をコントロールし、リラックスして事に当たれば、生産性は上がります。
・全ての方法は二つの重要な目的に基づいている。
 ?片付ける必要のあるものは全て−今、今度、いつか、事の大小、あるいはその中間を問わず−明確にし、それらを論理的で信頼のおける「システム」の中に収め、頭をすっきりとさせる。
 ?人生の中に取り込むインプットは全て、フロントエンド方式で決めるように自らを訓練するとともに、どんな時でも、あるいは再調整できる「次の行動」のプランを持てるようにする。

【新しい要求、そして不十分な資源】
*仕事にはもはや明確な境界線はない
 ・ストレスがこのように高じる主な原因は私たちの仕事の本質が、劇的かつ急速に変化したために、仕事に対処するための訓練も、能力も、その変化についていけなくなっているから。
*私たちの仕事は変わりつづける
 ・今日、私たちの仕事の定義は常に変わっているということを、いつも頭においておく必要がある。
*旧来のモデルと習慣ではもう不十分
 ・現在のように、豊かではあるが、混迷の時代にあっては、成功し、リラックスし、自らをコントロールするためには、これまでとは違った考え方と働き方が必要。
*なぜ旧来のシステムではうまくいかないのか?
 ・自分の望んだ成果があがらない理由は
  ?日々、刻々と、意識をより高いレベルに集中しようとしても、雑音があまりにも多すぎる。
  ?個人用の整理システムが不十分だと、うまく管理できそうにない、さらに大きなプロジェクトや目標に取り掛かる際、意識下で抵抗が生まれる。そのためにさらに多くの雑音とストレスを生じることさえある。
  ?より高いレベルと価値が明らかになると、今度は自分の設定する基準値も高くなり、もっと変化する必要を感じる。
【武道家のように備える】
・人生と仕事の全領域において、全てを掌握し、伸び伸びとリラックスし、しかも最小の労力で意味のあることをやり遂げる方法はある。
*「水のような心」とは?
*あなたはいつでも「生産性の上がる状態」にできますか?
【内なる活動を効率的に処理する】
・人が経験するストレスの大抵は、物事に対する関わり方や受け止め方が不適切である事に起因する。
・その全てを効果的に処理する為には、まず、何らかの方法で「あなたのベルを鳴らしている」事柄全てを明らかにし、それらを集め、そして処理する方法を計画する必要がある。
*仕事を管理するための基本的な必要条件
 ?少しでもやり終えていないと思っているものがあれば、それをあなたの頭の外の信頼できるシステムの中「収集バケツ」で捕らえ、頭の外に出さなければならない。
 ?大事なのは何かを明確にして、もし、しなければならないことがあれば、それをする方向に向かって前進するために何をすべきかを決める必要がある。
 ?取る必要のある行動を全て決めたなら、それらを思い出させるものを、あなたが定期的に見直すシステムの中に整理しておく必要がある。
*このモデルをテストする為の重要なエクササイズ
*本当の「知識労働」とは?
・あなたは自分で自覚している以上の事について考える必要があります。しかしそれはあなたが心配しているほどの量ではありません(ピーター・ドラッカー)。
 「知識労働においては・・・仕事は与えられるのではない。仕事は決定されなければならない。『この仕事から期待される結果は何か?』これが・・・知識労働を生産的なものにする鍵となる質問である。しかも、それか危険な決定を要求する質問である。正しい解答というものはないのが普通である。だが、選択はできる。生産性を望むなら、結果が明確化される必要がある。」
*なぜ、気に掛かるのか
・何かが心に引っかかるのは、殆どの場合、それを現状とは違った状態にしたいのに、それができていないから。
 ?意図した結果が何なのかを正確には明らかにしていない。
 ?告ぎに実際にどんな行動をとればいいか、決まっていない。そして/あるいは、
 ?あなたが信頼しているシステムに必要な、結果と行動を思い出させるものを置いていない。
*あなたの心はそれ自身では考えられない
*「物」を移す
【行動を管理すること】
*行動の管理が最も難しい
・本当に重要な点は、如何なる時も、何をするべきかについて、適切な選択をどのように行うかです。
*ボトムアップのアプローチの価値
・個人の生産性の改善には、ボトムアップから取り組む事がとても重要
*水平的な行動管理と垂直的な行動管理
・行動をうまく管理できれば、余裕が生まれ、様々な仕事や日々の生活をうまくコントロールできるようになる
*気になっている事を頭からすっかり取り除く
・大きな違いは、自分の「物」の100%を捕まえ、それらを頭ではなく、客観的なツールを使って整理していること。

第02章 人生のコントロール 仕事の流れを五段階で管理する

【「物」を集める】
*「未完了」なものを百パーセント集める
・あなたが必要とするものは全て、頭の中以外のどこかに集めれれるべき。
*集めるためのツール
・書類受け、紙・電子のメモ帳、録音装置、Eメール
*より高度なハイテク装置
*成功する為の要素を集める
・大抵の人は収集の為の道具を持っているが、彼らは使いこなせていない。
・開ループを頭からすっかり追い出す。収集バケツの数を最小限にする。バケツは定期的に空にせよ。
・キャリアアップするにつれ仕事に関するアイデアは仕事中には生まれてこないことに気づく。頭に浮かんだ考えを、いつも手元においてある優れた収集器具を使って集め、活用する事が生産性を高める鍵。
【処理する】
 ?行動する必要のないもの
   1、ゴミ。
   2、今行動する必要はないが、あとで何かする必要があるかもしれない(ねかす)。
   3、潜在的に有効な情報。いつか必要になるかもしれない(参照)。
   今は何を
 ?実行可能なもの
 ?それがあるプロジェクトについてなら・・・
   「プロジェクトリスト」を作る必要で、それにより何らかの開ループがあることを思い出させてくれる。またそれを毎週1回は見るようにする。
 ?次の行動は何?
 ?それをする、委託する、あるいは延期する
【整理する】
・実行可能なものを管理する為には、プロジェクトリスト、プロジェクトプランと資料を保管する場所、ファイル、予定表、次の行動を思い出させるリストが必要。
*プロジェクトとは?
・プロジェクトとは、望ましい結果を出す為の、一つ以上の行動ステップを必要とするもの。
*次ぎの行動のカテゴリー
 ?予定表・・・時が特定された行動(約束)。日が特定された行動(あなたがある時にする必要のある事柄)、日が指定された情報(特定の日にあなたが知りたいことを追跡し続けてくれるツール)
   毎日の「すべきリスト」はもういらない
    1、絶え間ない新しい情報と日々変わる優先事項のために毎日の仕事がくるくると変更されるので、事前に決めることは不可能
    2、リストにその日に完了しなければならないわけではないものが含まれていれば、それは本当にすべき事柄に対する力点が薄れる
 ?「次の行動」リスト・・・2分以上かかるもも、人に任せられない行動は全てどこかに書いて、それを追跡することが肝心。
*実行不可能な項目
 ?ゴミ
 ?ねかす
  「いつか/もしかしたら」リスト・・・今はしたくないが、いつかしたいと思う事柄に関するリストを維持することは役に立ち、同時に励みになる。
  「備忘録」ファイル・・・見直し用。保留ファイル、経過を見るファイルとも呼ばれ、何かを自分自身に送り、将来の指定した日に受け取る事を可能にする。
【再検討する】
・自分の生活と仕事の全体像を、適当な間隔と適当のレベルで見直す事ができるようにする必要がある。
・未完了の全てのプロジェクトの開ループ、そして各レベルでの週1回ちらと見る場所。
*何をいつ再確認するか
・プロジェクトリスト、予定表、次の行動リスト、待つリストを備えた階層化された個人用整理システムを作り上げたならそのシステムの維持には多くを必要としない。
*成功のために極めて重要な、週一回の再確認
・自信をもって「頂上に達する」という贅沢を味わう為には、物事をいつもスッキリさせておく必要がある。そのための週一回の「掃除」
 ?「物」を全て集め、検討・処理。
 ?システムの再検討
 ?リストを最新のものに
 ?綺麗に、すっきりと、そして現時点での最高の状態にする
【実行する】
・どんな時でも、あなたがしようとすることに関して、良い選択が容易にできるようになること。 
*行動の選択をするための三つのモデル
 ?行動を選択するための「四つの基準」モデル
  1、状況
  2、使える時間
  3、注げるエネルギー
  4、優先事項
 ?毎日の仕事を評価するための「三重」モデル
  1、あらかじめ定められた仕事をする
  2、発生した仕事をする
     しばしば物事は突然発生し、それに対し反応、選択する事を求められる。しかしこのような事を続けていれば予期せぬ仕事の方がしなければならない他の事よりも重要であると錯覚してしまう。
  3、あなたの仕事を定義する
 ?あなた自身の仕事を再検討するための「六つのレベル」モデル
  1、滑走路:現在の行動・・・する必要のある全ての行動に関するリスト
  2、1万フィート:現在のプロジェクト
  3、2万フィート:責任の領域・・・戦略的計画、管理上の支援、人材開発、市場調査、顧客サービス、経営管理など
  4、3万フィート:1〜2年の目標
  5、4万フィート:3〜5年の目標
  6、5万フィート:人生
  何をするか、それをいつするか、という事について最良の決定を下し、気持ちよく仕事ができるようになるには、その前に考えなければならない多くの要素がある。
  あらゆるレベルで仕事の流れを管理する事ができれば、今までよりもはるかに大きな視野で物事を片付けられるようになり、仕事が楽しくなる。

第03章 プロジェクトを創造的に進める プロジェクトを計画する五つの段階
・ゆったりとした気持ちで物事をコントロールするには2つの鍵となる要素
 ?将来の結果をはっきりと定義すること(プロジェクト)、結果を生み出すために必要な次の行動を定めること
 ?それを思い出させるものを信頼でいるシステムに収め、定期的に再検討すること
【「垂直的」集中を高める】
【自然に計画するためのモデル】
・何かを達成するための5つのステップ
 ?目的と原則を定義する
 ?結果を思い描く
 ?プレーンストーミングする
 ?整理する
 ?つきの行動を明らかにする
*簡単な例を一つ:ディナーの計画を練る
*自然な計画が必ずしもノーマルであるとは限らない
【不自然な計画モデル】
*「いいアイデア」が、悪いアイデアとなるとき
*アウトラインは初めに書く事
・うまく整理されたレポートを書く為には、まず初めに何を書かなければならなかったか。アウトライン。
【反応型の計画モデル】
・前もって計画を立てないと、多くの場合は危機的状況になる。そしてあなたは緊急事態に追い込まれる。
・この反応型のスタイルは自然なモデルとは逆で、いつもトップダウン。いつするのか、どれだけの費用が掛かるかだけが問題になる。
【自然な計画立案のテクニック:五つの段階】
*目的
・なぜ?と質問する事はいいこと。どんな行動であれ、その行動の目的を知る事が、その行動の目的をはっきりさせる事が明晰さや創造性や強力を得るための主要な手段。
*原則
・価値観や基準は、プロジェクトを動かし、指揮するための主要な基準と同じものからなっている。
・「どんな振る舞いをすれば、私が今していることが害される恐れがあるか、またどうすればそれを防ぐ事ができるか?」の問いから始める。
*ビジョン/結果
・意識的、無意識的な資源に最も生産的にアクセスするには、成功した時にそれがどういう風に見えるのか、聞こえるのか、感じられるのかを頭に鮮明に描く必要。
・目的・原則は物事を動かす力と監視装置を備えているが、ビジョンは最終結果の青写真を提供する。
*ブレーンストーミング
・あなたのアイデアを捕まえる・・・テクニックの内人気があるのが、マインドマップ
・認識の配分・・・大抵の人は客観的に確認できるシステム・ツールがなければ2分以上一つの事を考え続ける事は難しい。そのためそれらを書き留める、記録する、表示するなどの方策が必要になる。
・鍵
 ?判断、挑戦、評価、批判はするな
 ?目指すべきは量であって、質ではない
 ?分析や整理は後回しにせよ
*整理する
・整理のための基本事項
 ?重要な部分を明らかにする
 ?分類。コンポーネント、連続して起こるもの、優先順位によって分類
 ?必要な程度まで詳しく調べる
*次の行動
・現在進行中のプロジェクトのそれぞれの部分に対して、次の行動を決めること
・もし必要なら、プロセスを計画する際に、次に行動を決めること
*あなたが実際にする必要のある計画はどれだけあるか?
・この計画モデルに関して、あなたはどれだけ肉付けする必要があるか、どの程度細かく計画する必要があるか。
≪パート2 ストレスなく生産性を高めるためには≫

第04章 では、始めましょう 時間、スペース、ツールを設定する

【実行−全力を尽くすか、いい加減にするか−生きるも死ぬも「こつ」次第】
【時間を作りましょう】
・まとまった時間を取って、適当なスペースと家具とツールを備えた職場環境を準備する。
・週末を利用し、多量の開ループを集め、処理する事が、多くの精神的エネルギーを要するから。
【スペースを確保する】
*会社に通っているなら、自宅にもスペースが必要です
・動くオフィス空間・・・多くの人が生産的な機会を失うのは、半端な時間や、移動などの空いた時間を活用する為の備えができていなから。
・スペースを共有するな・・・私たちが持っているシステムをうまく利用するには、無意識のレベルで抵抗がない必要がある。
【必要なツールを入手する】
*基本ツール
・書類を入れておくためのトレイ、レターサイズの用紙、ペン・鉛筆、ポストイット(7.5X7.5)、クリップ、バインダークリップ、ホッチキスと針、セロテープ、ゴムバンド、自動ラベル貼り機、ファイルフォルダー、予定表、くず入れ
・整理のための道具を買って使おうかどうか考えているならば、実際にしなければならない事は、リストを管理する事。
*ファイリングシステムの重要な要素
・一分以上かかるようだと改善すべき点がある。
【最後に準備すること】

第05章 物を一箇所に集めよう
・あなたが現在持っている物よりももう少しだけ多くのものを集める事ができれば、ポジティブな感情が芽生える。
・あまりに多くのことを管理しているために全てのアイデアと活動を管理しておく事は難しい。
【位置について、よーい・・・・・】
*物の収集
・そのままでいいもの・・・必需品、参考資料、装飾品、設備
*精神的なものを集める:頭の掃除
・それぞれのアイデアや考えを、あなたの注意を引くそれぞれのプロジェクトや物を別々の紙に書く。
*「引き金リスト」
・引き金リスト・・・頭をすっきりさせる手助け
【書類受けの目録】
*アイテムはいつまでも書類受けにとどめない

第06章 処理−「書類受け」を空にする
・書類受けの処理を終えた時、あなたは
 ?あなたにとって必要でないものを捨ててしまっている
 ?二分以内でできる行動はどれも終えてしまっている
 ?他人に任せてもいいものは、任せている
 ?あなたの整理システムの中に、二分以上かかる行動を思い出させるものを分類してしまっている
 ?あなたが今抱えている、より大きなプロジェクトを明らかにしている
【処理のためのガイドライン】
・一番上にある項目を最初にしょりする
・一度に一つずつの項目を処理する
・決して、書類受けに戻さない
*先ず一番上の項目を片付けよう
・ざーっと見て終わり、は処理とは言えない。
・後入れ先だしで処理するほうが効率的。特にEメール。
*一度に一つずつの項目を
*それが何であれ、書類受けに戻してはいけない
・書類受けから何かを取り出したら、その場でそれについて何をするか、それをどこに置くかを決める事。決して戻してはいけない。
【処理に関する基本的な問題:「次ぎの行動は?」】
*何もする事がなければどうする?
・参照・・・行動を必要としないプロジェクトやトピックは、今後役立つかもしれない情報として価値をもっている可能性があり、それらを適切なファイリングシステムにファイルする。
*もしすることがあれば、それは何か?
・何かをする必要があるのなら、次の行動を、正確に決める必要がある。次の行動は目に見える形での活動を意味する。
*次の行動が決まったら
・それをする、それを委託する、それを先送りする
・二分ルールに関してEメールの山に埋もれているのなら、打ち込むスピーとを高める事、ショートカットを多用する事により、この業務が気楽になる。
*後に残った「未決」のもの
【プロジェクトの全てを明らかにする】
・どこかでプロジェクトリストを作成・維持しなければならない。それはあなたが今どこにいるか、どこに向かいたいかを再検討するための重要な要素。

第07章 整理する−正しいバケツに入れる

【基本のカテゴリー】
 ?「プロジェクト」リスト
 ?プロジェクトを支える資料
 ?予定表に記した行動と情報
 ?「次の行動」リスト
 ?「待つ」リスト
 ?参考資料
 ?「いつか/もしかしたら」リスト
*しっかりと境界を決めることが大事
*本当に必要とするのは、リストとフォルダーだけ
・リストがうまく機能しないのは適当なものを入れていないから。しかしリストに何を入れたらいいかがわかればずっと容易になる。
【行動を思い出させるものを整理する】
*予定表に入れる行動
*できるだけ早くする行動を状況によって整理する
・あなたが次の行動を25しか持っていなければ、「次の行動」リストをカテゴリ分けする必要がない。分けるのであれば状況に応じて作業ができるようにする方がよい。
・行動を思い出させてくれる、最も一般的なカテゴリ・・・電話、コンピュータ、用事、オフィスで、自宅で、協議事項、読む/検討する。
*「待つ」リストを整理する
*行動を思い出させてくれるものとして、アイテムそのものを利用する
【プロジェクトを思い出させてくれるものを整理する】
・初めからシンプルな形式の「プロジェクト」リストを作る事を勧める。
*「プロジェクト」リスト
・あなたができる事はプロジェクトを一気に片付ける事ではなく、プロジェクトが要求する行動ステップを上る事だけ。
*プロジェクト支援資料
【実行不可能なデータを整理する】
・大抵の人の管理システムは、数少ない事項可能なものが、価値はあっても行動が付属しない多量のデータと混ざっています。これが最大の問題の一つ。
*参考資料
・個人の生産性を考えると、全てのプロジェクトと行動が、定期的に利用するコントロールシステムの中に保存されてさえいれば、大した問題は起きない。
*いつか/もしかしたら
・できれば、整理のためのシステムに「いつか/もしかしたら」リストを作る事を勧める。それによりあらゆる種類のクリエイティブなアイデアが浮かんでくる。
・「備忘録」ファイル・・・予定表の3次元バージョン。今ではなく、将来、あなたが見たり、思い出したりしたいものを、物質的に思い出させてくれるものを保持する事ができる。
・個人的なシステムを作るために注目するべきは、チェックリストのケアと補給、プロジェクトやイベントのための材料の扱い方、及び興味や責任の領域。
*先ず、プロジェクトと行動を明確にすること
・この種の「物」の大抵は、何らかのプロジェクト、あるいは行動を定義する必要がある。
*仕事と責任の重要な領域の青写真を描く
*あらゆるレベルのチェックリスト
・気の向くままにチェックリストを作る。思いつくままに特定の目的のチェックリストを作る事は、あなたの人生に取り入れることのできる最もパワフルでシンプルな手続き。

第08章 再検討−システムを機能的に保つ
・仕事の流れを管理するこのメソッド全体の目的は、あなたの脳をぼんやりさせる事ではなく、あなたの脳が、もっとエレガントに、生産的な活動に向かえるようにしてあげること。
【何を、いつ見るべきか?】
・あなたはポストイットや電話のメモを、仕事場に備えているかもしれないが、私は次の行動リストを用意している。
*予定表を最初に見る
*次は、行動リストを見る
*正しい文脈の中で正しく再検討する
【システムを最新のものにする】
・このプロセスを持続するための魔法の鍵は、週一回の再検討。
*週一回の再検討のパワー
・週一回の再検討のおかげで、重要なプロジェクトに対する直感や集中力を研ぎ澄ませることができるようになる。どんどん押し寄せてくるものに対して、自信を持ってノーと言えるようになる必要がある。
【「大きな視野」で再検討すること】

第09章 実行−最高の選択をする
・典型的な戦略であるトップダウン方式とは逆で、ボトムアップ方式が有益になる
【行動を選ぶための基準となる四つのモデル】
*状況
*利用できる時間
*利用できるエネルギー
*優先順位
【毎日の仕事を評価する為の三重のモデル】
・大抵の人は仕事の仕切りを定義したり、非常に多くの開ループを管理することが必要とされる世界で育ってはいない。でもインプトを素早く処理して、厳密に定義されたシステムの中で管理するスキルや習慣を身につけると、何をすべきか、何をするのを止めるべきかについて、判断を信頼する事がずっと容易になる。
*一瞬一瞬にバランスを取る
・手近の仕事だけに精を出していれば、あなたの有効性は損なわれる。最終的に何を行うべきか判断するには、人生と仕事を複合的な視点から適切に見直すこと。
【仕事を見直すための六つのレベルからなるモデル】
・優先事項を設定するには、5万フィートが最も重要だが、特に滑走路と1万フィートのレベルで従事している仕事の全てを理解し、それを実行した時、誰もが目指しているより大きな仕事をするための依り大きな自由と資源を得られる。
*優先順位の思考を頭から追い払う

第10章 プロジェクトを管理する

【気楽な計画がもっと必要】
・私たちは仕事や生活について垂直的に、もっと多くの計画を、もっと気楽に、もっと頻繁にしてもいいのではないかと考える。そうすればプシケから多くのプレッシャーを取り除く事ができる。
【どのプロジェクトを計画するべきか?】
*次の行動を必要とするプロジェクト
・典型的な計画ステップ、ブレーンストーミング、整理する、会議をセッティングする、情報を集める。
*プロジェクトについてあれこれ考える
・将来、役に立つかもしれないプロジェクトに関するアイデアを取り逃さないようにする。
【プロジェクトのアイデアを支えるツールと構造】
・プロジェクトのアイデアがどのようなレベルのものであれ、浮かんだときに即座に捕まえる為に、いつも手近によいツールをおいておくことが大切。
*考える為のツール
*書く道具
*支援の為の構造
・プロジェクトについての考えを捕まえることのできる、使い勝手のよいフォーマットを持つと生産性が高まる。
・必要に応じてファイルフォルダーか、ルーズリーフ式文章を作ること。
・ソフトウエアのツールも駆使し、デジタル式のもので概要を作る。
【この全てを自分の世界にどのように応用するか?】
・ここで鍵となるのは、自分のアイデアを気楽に持てるように、またそれを気楽に使えるようになることです。それと意図した結果と開ループにあなたのエネルギーや意識を建設的に集中させる習慣を身につけること。

≪パート3 基本原則のパワー≫

第11章 集める週間のパワー
・あなたと交わる人は、あなたと交わしたやり取りや取り決めを、あなたが完璧なやり方で、間違いなく受け取り、処理し、整理するという事に気づけば、あなたを非常に信用しはじめます。
【個人的利益は何?】
*ネガティブな感情の源
・あなたの全てのものに対するネガティブな感情の源を理解すれば、それらを取り除く方法を発見する。
*自分との約束を破らないようにするにはどうすればいいか?
 ?約束をしない
 ?約束を履行する
 ?再び、約束を取り交わす
*伝統的な時間管理とはささっとおさらばしよう
・「頭のRAM」の中だけで保たれているものは何であれ、それが値する以上の注意を奪うか、あるいはそれが値するよりも少ない注意をひくかのどちらか。
*どれだけ集める必要があるのか?
・集めるものが頭の中にどれだけ残っているかを知る事ができるのは、頭の中に何も残っていないときだけ。
【組織が収集の習慣を身に付けるとき】
・チーム−夫婦、部署、スタッフ、家族、会社を問わず−の中で心配なものは誰一人いない事がわかっていれば、人が失敗をやらかすという心配をしなくなる。
・組織の唯一の弱点は、その組織の重要な連絡事項について重要人物が自分の責任を果たさない事。
第12章 次ぎの行動を決めることのパワー
・「次の行動は?」を、全ての人の思考過程の一部にすることが、私の個人的な使命と考えている。
・個人であれ、組織であれ、「次の行動は?」という質問を絶えず突きつけるとき、エネルギーと生産性に驚くべき変化が起こる事に気づく。
【テクニックの源】
【する、という選択】
【利口な人たちが多くのことを先延ばしにするのはなぜ?】
・先延ばしにするのは、事態が悪くなる可能性があっても、そんな事に気づきもせずに、ただ何かを手に取ると、こつこつと前進を始める、鈍感でとんまな人たち。
*知的な内容のレベルを下げる
・次の行動を考え出す事で、知的にあなたの脳のレベルを下げることができる。
【次の行動の価値、意思決定の標準】
*明晰さ
*責任
*生産性
*エンパワーメント
・次の行動アプローチを採用することによる最大の利益は、事を起こさせるあなたの能力が劇的に高まること。それにより自尊心と将来への展望も、それに付随して高まる。
・人はいつも自分の環境を非難する。
第13章 結果に集中することのパワー
【集中と構想苦レーン】
【結果を視野に入れた思考が大事】
【ありきたりの事をマスターするだけで、素晴らしい事が起こる】
【結果を複合的に管理する】
【自然に計画することのパワー】
【ポジティブな組織に変化する事】

おわりに

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カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2009年9月27日
本棚登録日 : 2009年9月27日

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