「ホカリさんはどんなにちいさなてがみでも
たいせつにとどけてくれ」るんです。
手紙だけじゃなくて思いを
優しく届けてくれる人なんでしょうね。
読後感はほっこり(非京都弁)します。
「ゆうぐれのてがみ」
「こうえんのてがみ」
「くものこの しろいてがみ」
以上、三つのお話です。
コオロギ
↓
かしのき
↓
くものこ
昆虫、植物、雲…と
どんどん人間から離れていきます。
最後は気象だから生き物でもないという…。
この順番はうまく並べていますね。
抽象度が増していくのに対して
不思議と説得力は減りません。
どの話もうまくまとまっています。
突拍子もない依頼を
まるで必然的に引き受けるホカリさんがいて
ちょっとした困難が起きるのを
彼のナイスな思いつきで解決したり
登場人物に寄り添ううちに
ヒントを得て解決したり。
ハッピーな終末に向かうのです。
どの話も優しさからできています。
安心して読んでください。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年10月26日
- 読了日 : 2019年10月26日
- 本棚登録日 : 2019年10月26日
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