ホカリさんとあきのてがみ

  • 文渓堂 (2019年9月9日発売)
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 1
3

「ホカリさんはどんなにちいさなてがみでも
たいせつにとどけてくれ」るんです。
手紙だけじゃなくて思いを
優しく届けてくれる人なんでしょうね。
読後感はほっこり(非京都弁)します。

「ゆうぐれのてがみ」
「こうえんのてがみ」
「くものこの しろいてがみ」
以上、三つのお話です。

コオロギ

かしのき
↓ 
くものこ

昆虫、植物、雲…と
どんどん人間から離れていきます。
最後は気象だから生き物でもないという…。

この順番はうまく並べていますね。
抽象度が増していくのに対して
不思議と説得力は減りません。
どの話もうまくまとまっています。
突拍子もない依頼を
まるで必然的に引き受けるホカリさんがいて
ちょっとした困難が起きるのを
彼のナイスな思いつきで解決したり
登場人物に寄り添ううちに
ヒントを得て解決したり。
ハッピーな終末に向かうのです。
どの話も優しさからできています。
安心して読んでください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月26日
読了日 : 2019年10月26日
本棚登録日 : 2019年10月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする