この作者のニュースを見たときにびっくりした。
著書が一冊、手元にあったからだ。
ただしこのレビューでは日韓関係にはあんまり触れずに…書く。
この本では呉さんが拓殖大学で行った講義を元にまとめられている。
「はじめに」に書かれている、この講義を受けた学生のことばはまんまわたしの思ったことだった。「高校では日本の悪いところばかり教わってきた」わたしにも覚えがあるなあ。不況のなか育ち、日本は世界に嫌われていると聞き、卑屈だった。最近はそれを覆すような本を見かけることが多い。いいことだと思う。私は日本史が好きなので、日本悪しと教わってもどこか「日本だってすてきな国だ」となんとなく思えていたからいいものの、日本のいいところを見つけられずに育ったひとたちには、この本はいい教科書だと思う。
タイトルがイイ。
おそらく「悩む力」とか、「~力」というタイトルの新書が多かったのかな。
でもいい。
「曖昧」というのはよく日本人が言われる「嫌な」形容詞だろう。
この本ではそれがむしろいいという。なんだかうれしい。
他にも、いろいろ日本人からはそうなの?ということが書かれていてなかなか面白い。
講義をまとめたものだかか、ですます調なのだけど、そこに慣れると面白さが見えてくる。
個人的に面白かったのは「外国人の2,3年問題」かな。1年目は「日本いいね」、「2,3年になるとちょっと嫌になる」著者は言う。ここで諦めず5年いてみると、日本が大好きになっていると。なるほど。
忘れているところもあるから、これから再読しよっと。
このレビューは未完成です。
再読後、たぶん付け足すことが増えるんじゃないかな…。
- 感想投稿日 : 2013年11月7日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年5月18日
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