映像がもうすごい。
きれいで、幻想的で、きらきらしている。
そう、きれいなのだ。だけど、だけど登場人物のメイク!!!!
びっくりするぐらいどぎつい(笑)
舞台は病院。
意地悪なカエル王子の絵本が大好きなパコ。
一流企業の創始者で意地悪でかんしゃくもちで口が悪くてひねくれてておじいさんな大貫(役所公司)。
パコは記憶が1日しか持たない。
大貫が昨日言ったことを今日は覚えてない。
昨日大貫が絵本を読んであげたことも次の日には忘れてしまう。
ひねくれものの大貫はいつもにこにこしていてふわふわで、怖がりもせず近づいてくるパコにイラついていた。
そんな大貫はある日パコの頬をはたいてしまう。
次の日、パコの頬には大きなガーゼが貼られていた。でもパコはなぜこんなものを付けているかも覚えていない。忘れてしまったのだ。大貫がパコのその頬に触れると、「わたし、大貫の手に触ったことがある」と言う。昨日のことを思い出したのか?思い出せるのか?
どうしてもパコに絵本を毎日読んであげたい。思い出せなくても心に何か残したいと願う大貫。
ふたりの関係がすばらしく変わっていく過程がかわいくて切ない。
脇役のみなさまも大変すてきです。
夏なのにクリスマスパーティを計画してその出し物に悩む先生(上川隆也)やヤンキーとしか思えない看護師(土屋アンナ)、大貫の甥(加瀬亮)、彼の嫁で、社長の妻になって犬に洋服を着せるのが夢…という看護師(小池栄子)、昔は引っ張りだこの子役だった現在生死をいろんな意味で行き来している患者(妻夫木くん)…とかおかまさんとかやくざとか消防士(見えない)とか…ほんとざっくばらん。脇役なのに豪華です。あ、カエラちゃんを見逃さないように注意!さらっと来ますよ。
阿部サダヲもいい味だしてた!
絵本の世界と現実(映画の中での、ですが)が交錯する感じも新鮮です。
後味が良くて、とても心温まる、切ない、でもすてきにおばかで好きですこの映画!
- 感想投稿日 : 2012年2月24日
- 読了日 : 2012年2月19日
- 本棚登録日 : 2012年2月19日
みんなの感想をみる