読了。シリーズ4作目。
前作でセドリックに告白をしてしまった紬。その後気まずい時間を過ごしながらも、元の関係に戻りいつもの時間を取り戻す。
今回は怪談もどきの話もあったり、紬の父親が上京したり、虎太朗の恋心があったりと、セドリックのお店を中心に登場人物の日常が描かれる。
不覚にも紬の父親の回は涙ぐんだ。
この町に住む住人達の暮らしや、セドリックの作る料理がまるで目に浮かぶようで、読んでいても楽しくなる。
なんとなくシリーズの終わりを感じさせる終わり方だったので、これで終了なのかもしれないのが少し淋しくも感じる。きっと谷中のどこかでセドリックや紬、虎太朗その他の人達は今も楽しく暮らしているのだろう。
コミュ障といっていた紬も4巻の間にずいぶんと成長して、素晴らしいコミュニティを広げていると思う。シリーズを通して、楽しく主人公の成長を読むことができた本だった。
本の中に出てくるジャムや料理のレシピ本が別冊で発売されないかなぁと楽しみに待つことにしよう。
楽しい本でした。
ありがとうございました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月11日
- 読了日 : 2021年2月11日
- 本棚登録日 : 2021年2月11日
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