言えないコトバ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年6月26日発売)
3.32
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感想 : 248
4

益田ミリ 著

これまでの益田ミリさんの4コマ漫画を起点とした 「すーちゃん」や「僕の姉ちゃん」と違った 著者本人の人物像が垣間見える。

普段、自然に口に出してるコトバを
       改めて考えさせられた。
この作品の中のコトバは、そうそう、それは言えないなぁとか、共感したり、
特にこだわりなく口に出してる言葉もあったけれど、何故言えないか?ちゃんと、理由付けをしてあったので、分かりやすく、その状況が浮かぶので興味深く読め…見れた(^。^)

極論を言えば、”言えないコトバ”を持っている人は “言ってはいけないコトバ”
“使ってはいけないコトバ(言葉)”を知ってる人間なんじゃないかって思える。
もしくは、言わなくていいコトバ!

私も人と話す時は、口に出すコトバに注意して、気をつけてはいるつもりだが…
自分の中では相手にとって、良い意味であるとか、和ませるつもりで口に出したコトバが、まさかの…相手にとって不愉快に思われることがあるという落とし穴を発見⁉︎
 えっ(・_・;何が引っかかったのか分からないけど、相手の怪訝そうな顔を見て、
驚いた経験がある…Σ(゚д゚lll)
誤解されたのか?言ってはいけないコトバを使ったつもりもないし、言い訳も何も…
不愉快に思われる要因や理由が分からず困ったことを思い出した(・・;)

“ブクログの皆さんもそんな経験された方
経験談持ってられる方おられますか?
なんて素朴な疑問が湧き、もしあったら聞いてみたい、教えてほしいと思います。”

私が、その時、感じたのは親近感が決して、全ての人に通じる訳じゃないってこと
論点がズレていたり、相手が見ている視点や側面が自分の思ってることと違う場合もあるから、
言えないコトバがあっても
ちっとも不思議じゃない!

きっとみんな、(わざとならそれはそれで仕方ないのかもしれないが…)
無理に相手との争いを望んでる訳でもないし、とりあえず、相手に合わせてみたり、
少しくらい傷ついても、何でもないふりをしたり…場の雰囲気を出来る限り壊さないように努力しているんだろうと思う… 。

だがしかし、この前読んだすーちゃんの、
“どうしても嫌いな人”じゃないけれど、
お互い気を遣っているのに、どうしても
ソリが合わないと言うか 建前じゃない本音のとこでお互いを、理解し合えない人っていると思う。
自分の意見を押し付けてる訳でもなく、しかも、正しいか間違えてるかを問うような、
大それた話しでもなく、ただ…自分はこう思えたとか、感じたと話した時に、相手は、自分はそうじゃなかった…そう思わないって時は正直にそう言ってくれる人はまだいい。

お互いの気持ちを確かめ合い、お互いの相違に気付き認め合え高めあえる人が居ればいいんだって気持ちが私の中にはある

そうじゃなきゃ無理に取り繕って付き合うって難しい、、だから、ちゃんとボーダーラインを引いて上手く付き合うしかないのかなって感じたりする。

だから…言えないコトバを持ってるなんて可愛いもんだ!って思う。
そのコトバにクスッと笑えたり、自分にも言えないコトバが、色々あるけど、この作品読んでると、言えないコトバとは自分の中で必要のない言葉であるとも言える気がする。
言えないけど、言ってみたいコトバはあるけど…言えなくても、人様に迷惑かけてる訳じゃなく言わなくてもいいコトバだと思えば、何だか、それでいいんだと感じる。

言わなくていいコトバはなるべく言わない方がいいと、、この頃は特に感じている。

私が思う 言ってはいけない言葉は、

“相手の容姿に対する弄り”

“自分が言われて嫌だった言葉”

“間接的に貶すコトバ”
例えば…「Aさんが、貴女の事を、何々…って言ってたよ」だとか「皆、貴女のことを(何々…)って言ってるよ」とか
余計なお世話な言葉( ̄^ ̄)
    それに、その皆って誰だ!
“その間接的なコトバが自分への褒め言葉であれば、照れつつ、嬉しいだろうし、相手の品位も上がるだろうけど…。”
兎に角、人の気分を害し落ち込ませる
“それを言っちゃ…おしまいよ”コトバ!

ところで、
「言えないコトバ」の本のレビューに
一体、何を言ってるんだ!と思われた事でしょう(>人<;)
それは言えないコトバじゃなく
勝手に私が思う言ってはいけないコトバを
羅列しただけのレビューじゃないか…と
そうなんです!(また誤解を受けそう(・・;)

この作品を読んでいると
言えないコトバを綴っている、益田ミリさんの言葉に、とても謙虚さを感じた。

最初に書いたように言えないコトバを持ってる人は言ってはいけないコトバを知ってる人だと感じた…それは、相手の気分を悪くしないように、自分自身も、しっくりこない言葉を敢えて使わない
言えないコトバがあるということが
私の中に意味を持ってすんなり入ってきて…

言えない…そして言わないコトバって感覚が
意外と似てるな…と感じた。

言ってはいけない言葉にまで波及して、妙なレビューになってしまい申し訳ないです。
言ってはいけない言葉は言えないコトバにリンクしていて、
私はレビューに一見関係ないような事柄を書き綴ってしまいました(^◇^;)

実際は、とても謙虚で言えないコトバがあると言う益田ミリさんは、すーちゃんやら、
4コマ漫画で、それでも言いたいことの代弁を果たしてるように思えました。
自分も随分逸れる話へと代弁させてもらいました。m(_ _)m

ほんわり、癒され系のような
益田ミリさんは人間観察、自分観察が、鋭く
上手く捉えているなぁ…と思う。
ついつい、そうそう、あの時、あの場面で
出くわしたような思い出の映像が
   ぽかり、頭に浮かんでくるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月29日
読了日 : 2021年9月29日
本棚登録日 : 2021年9月29日

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