飾らず真っ直ぐな歌は、まるで枡野浩一さん自身のようだ。
心にストレートに届くし、とても共感できる。
枡野浩一さんが短歌ブームの火付け役だったのかぁ。
確かに、比喩がなくストレートな表現は、私のような初心者にもわかりやすい。
短歌をとても身近に感じさせてくれる。
自分も歌を作ってみようかな、と思わせてくれる。
枡野浩一さんの魅力が伝わってくる素敵な作品だった。
以下、いいなと思った歌を。
・ドラえもん あなたがいるということが未来があるということだから
・終わったとみんな言うけどおしまいがあるってことは素敵なことだ
・誕生日おめでとう きょうも好きでした あしたもきっと好きだと思う
・嘘つきになろうと思う 嘘をつく世界のことを愛するために
・努力とは希望を持っている人にだけゆるされたまぶしい助走
・消しゴムでこすったせいで真っ黒になってしまったようなサヨナラ
・好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君
・ため息を深く深く深く深く……ついてそのまま永眠したい
・毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
・だれだって欲しいよ だけど本当はないものなんだ 「どこでもドア」は
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
短歌
- 感想投稿日 : 2023年6月25日
- 読了日 : 2023年6月17日
- 本棚登録日 : 2023年4月30日
みんなの感想をみる