人体を司る脳を司る技術の最前線。難病やハンデを突破する医療への応用はポジティブであるものの、その人物(または生物)を乗っ取りかねない利用法は、人権や倫理の問題に直結する。そのテクノロジーを適用するしないの選択が出来れば良い方で、ナノテクで知らぬ間に身体のデータを取られたり、健康や行動に侵食する事が可能になってきている点などは、もはやSF作品の世界。驚くべき事例を分かりやすく纏める著者の手腕は、いつもながらNHKスペシャルの鑑賞に似た充実感があった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2022年5月1日
- 読了日 : 2022年5月1日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
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