昭和史講義: 最新研究で見る戦争への道 (ちくま新書 1136)

制作 : 筒井清忠 
  • 筑摩書房 (2015年7月6日発売)
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大正期、軍縮による軍人への風当たりとそれへの不満が、昭和初期大陸への侵略が進む中、膨らんだ権力と予算を離さない反動作を生んだとするのは、戦中の軍人横暴のイメージが強い分、知られざる世相の変遷の感があった。全般に「世論」がフォーカスされており、メディアに煽られた民衆が結果的に自らの首を締めていく様は、それが本書のテーマだったかと思うほどで、とかく空気で物事が決まる国民性は、昭和も令和も大して変わらないと言えそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2023年5月15日
読了日 : 2023年5月9日
本棚登録日 : 2023年5月9日

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