3編からなる短編集で、表題作は作者さんらしい作風で楽しませてもらいましたが、正直他の2作はう~んという感じでした。静かなテンポかつ時折みせてくれるシリアスな文章が好みなのですが、今作は正直メリハリがあまり感じられず、単調なテンポに少し飽きがきてしまったかなと。なんとなくですが、キレイにまとめようとしすぎて、逆にキレあじがうすくなった仕上がりにも感じました。どんな作品にも何らかの‘救い’みたいなものを感じさせ、そのかすかな希望に惹きつけられるのですが、今回はひたすら低調なトーンで幕を降ろしてしまったかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学(ヒューマン)
- 感想投稿日 : 2016年2月23日
- 読了日 : 2016年2月8日
- 本棚登録日 : 2016年2月23日
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