給食のおにいさん (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
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元一流シェフがやむにやまれず選んだ転職先は、小学校の給食の調理員。レストランとはまるで勝手が違い、さまざまなルールに苦しめられるだけでなく、小学生との付き合いにも頭を悩ませるが、…

自意識をへし折られつつ子どもや同僚たちとのふれあいで自らを変えていく、というと王道なストーリーですが、キャラクタもいきいきしてますし、小気味いい会話や展開でさくさく読めますし、心地よい読後感を残してくれる清涼感ある物語のように感じました。

保健室登校、モンスター小学生、元アイドル子役の小学生…扱っているのは小学校のトラブル「あるある」ですが、相手を見誤らないやさしい視線で描かれていて、説教くさくも頭でっかちでもないので読みやすいなあとも思いました。

シリーズがまだまだつづいているみたいなので、楽しみに読んでいきたいなと思います。

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感想投稿日 : 2017年1月6日
本棚登録日 : 2017年1月6日

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