ドキュメント死刑囚 (ちくま新書 736)

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年8月1日発売)
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 死刑は犯罪抑止力にならない。死にたいと思って犯罪を犯す者に死刑は却って好都合なものといえる。死刑囚のしっかりとした分析をすることが重要。自分を分かってくれる人がいないと感じ自暴自棄となり人を殺す。果たして、こんな理由が許されるのだろうか。併せて、小浜逸郎『なぜ人を殺してはいけないのか 新しい倫理学のために』(洋泉社2000)を読むのも良い。人殺しだけでなく、近代社会で悪とされるものがなぜなのか、本当に悪なのかを考えるきっかけとなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年3月29日
読了日 : 2013年1月21日
本棚登録日 : 2013年1月21日

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