カラフルライン (シトロンコミックス)

著者 :
  • リブレ出版 (2014年3月22日発売)
3.62
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本棚登録 : 623
感想 : 28

しかちゃんお宝箱きゅうさつめ。

オフセ同人誌のような表紙にちょっと
「おっ」
ってなったんですけれども(失礼)(ほんますいません)、中身最高。中身最高でした。
個人的にはかなり好き。今回のお宝箱の中でもベスト3には入るなー。

よしながふみ氏をほうふつとさせるさっぱりした画風は(ほうふつばっかりですいません)そうとう好きですよ…。
知生くんが、翔ちゃんを好きだという理由が最初はちょっとわからなくて、二度読んで
「ああ、なるほどな」
とは、なった。

ほしたら今度は、翔ちゃんが智生くんに告白された(?)あと避ける理由がわからなくて、これまた三度読んで
「ああ、なるほどな」
とも、なった。

そのくらい何回も読めるまんがでした。なんちゅうか、どっちにもシンクロできるあたりが…(それは、一般論なんかな)。

好きだと言われたら好きになる、だって(自分に向けてくれるけなげな好意が)可愛いもん
と、いう知生は、幼いのかもなあ。

ちゅうのは、私自身幼いころ(年齢的に)そういうフシがあったから。
好きだと言うてくれる人を好きになって、何が悪い、万事丸く収まるじゃないか、ぐらいに思ってた。

でもそれよりも、人を好きになる深さのほうがよほど自分をとりこにして、ほしたらいつのまにか、自分に好意を寄せてくれる人よりも自分が好意を寄せる相手しか目に入らなくなった。
まあ、自分歴史のバブルのころやんね(それも一般論やろ)。

そこのバブルに乗らないのが翔祐のまじめなところのようで…。

好きだと言われて、じゃあ、その先は? ってなっちゃう。
その先のことは何も考えてなかった、そういう二人の話。

チューしかしないBLは、最近のTLよりもよほど少女まんがやと思います…。
昭和生まれの私としては、こういう恋愛話はめちゃくちゃ好き。BLってだけでアングラ扱いなるのがひじょうに勿体ない。

先に進むのに勇気がいるのは、男同士だろうが男女間だろうが、ほんまは、どっちも同じなのにねえ。

読了後出版社がリブレと知って、ああー、と、これまた納得。
フォーティーズの私でも知ってる老舗アングラ出版社(アングラいうな)やと思う。さすがな作風でした。
この作家さんのまんが、もっと読みたいなあ。

ゾウが可愛いねん。ゾウが。笑
細部も丁寧やった。ややモノローグの文字が多いような気がしたけど、それは翔祐の性格所以なのかな? (´ω`*)

へたれ…とはまた違うかな。知生は一見へたれやけど、芯はしっかりしてるしなあ。
どちらかが守られてばっかりではない恋人関係っていうのは、ほんまに好きです。これはTLにはあんまり見られない関係やと思うので。

チューをするだけでも大事件な関係、うらやましいねえ!! @フォーティーズそれは妄想だけにして。笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月4日
読了日 : 2017年8月19日
本棚登録日 : 2020年7月4日

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