憲法の権利論について、「急所」を踏まえた法律論を組み立てるための手ほどきを意図した本。三段階審査論の考え方をベースに、具体的な9つの憲法の論述問題を題材として、紙上ソクラテス・メソッドで議論の組み立て方が丁寧に解説されている。
司法試験など憲法の論述問題を解くに当たって、どのように考えればよいか、具体的にどのように書けばよいかの参照軸となる良書だと感じた。また、憲法の論述問題を解くということに限らず、広く法的思考を身に付けるという点でも役立つ内容だと思う。
なお、著者の木村草太氏は、コメンテーターとしては結構エキセントリックな憲法解釈をする方という印象もあったが、本書の内容はいたって穏健で合理的な憲法解釈がなされていると感じた。
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- 感想投稿日 : 2019年4月7日
- 読了日 : 2019年4月6日
- 本棚登録日 : 2019年4月7日
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