地球全体を幸福にする経済学―過密化する世界とグローバル・ゴール

  • 早川書房 (2009年7月24日発売)
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感想 : 20
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現在のグローバルな諸問題(政治、経済、環境)の深刻さを、経済学のシンプルなロジックで分かりやすく説明している。G0となった世界という見方との親和もあり、読んでいて面白い。
資源だが限りある魚を今、捕って得られる利益と代わりに投資したことで得られる利子を含めた収益との比較など。

後半には、問題解決に向けた処方箋とそれに対する世界の現状、成功事例が怒涛のように、論理的に明快に並べられていた。読んでいくと、本当に自分自身がまだ何も行動していないことを痛感するとともに、いち早く個人・市民・会社員として積極的に地球レベルの問題の解決に関わっていきたいと感じた。

富裕国のGNPや財団からほんの少しの金額が提供されることで、人口問題・農業生産性・飢餓・伝染病・地球環境問題を解決に近づけることができるということは本当に驚かされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済(外国人)
感想投稿日 : 2014年5月5日
読了日 : 2014年6月17日
本棚登録日 : 2013年2月10日

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