彼氏彼女の事情 5 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (1998年6月1日発売)
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本棚登録 : 1063
感想 : 19
5

椿が、自分は家族がそろっていて想像するしかないけど
みんなが当たり前に与えられるものを
生まれつき与えられなかったやつっていうのは
それをどうにかして自分で埋めていくしか無い
そういう戦いをしなきゃならない
そういうのってなんかきついよな
と、シンプルにストレートに言っていたのが良かった。
椿らしいと思う。

特に印象的だったのは、浅葉の話。
かえって血がつながってる分悲劇という言葉で
自分は随分救われた。
自分は進学と同時に逃げようとして失敗した。
今でこそ毒親という言葉が出てきたが、この漫画の連載当時
こうした言葉を言える登場人物というのは貴重だったと思う。


雪野の両親のエピソードが始まるが
それも蛇足や間延びすることなく
大切な内容になっているところも良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2020年4月30日
読了日 : 2020年4月30日
本棚登録日 : 2020年4月30日

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