にがくてあまい 11 (マッグガーデンコミック EDENシリーズ)

著者 :
  • マッグガーデン (2015年10月14日発売)
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本棚登録 : 232
感想 : 13
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マキさんにズバッと言ってしまったことを
大人気なかった、誰にだって気の迷いや事情はあるのに
と後悔しているミナミ、好きだ。
結局本人の前では素直に謝れないが。笑

高校を覗きに行った時にばばっちに会って、
学校に良い思い出がないけれど高校生活をやり直したくて
先生になったのかも、という話聞くミナミ。
ばばっちと渚の企みで四人でご飯を食べることになり、
最初は険悪なマキとミナミだけれど
高遠さんがちゃんと健吾のグッズは恰好良いのを作ってくれたこともわかる。
マキさんプロデュースならグッズを作ってもいいと言ってくれるミナミ。
対して、ミナミが来ると知ってご飯の前に急いで仕上げた企画書を渡すマキ。
2人の関係が仕事上とてもプロで甘えがなくて好きだ。

ハンド部の子たちがボイコットではなくて
結婚祝いを用意していたのが微笑ましい。
ばばっちが退院して学校に顔を出した時、
しー君と愛ちゃんは味方でいてくれたんだな。
しー君がばばっちと一緒にコートに立ちたいと願ってくれるのが良い。
かずしが足を洗う時に、みんな力を貸してくれていて
それを口外するな、というところが恰好良い。
哀川先輩も恰好良かった。

渚が「節目の行事は次に行けるようしっかりやっとかんと」と言うが、確かに区切りはとても大事で。
その言葉がばばっちに響くし、ばばっちが
兄の立場からしたら死ねと言われてまた言ってら程度
という言葉が渚を救う。良い関係だ。

ばばっちのお母さんはちょっと意外なキャラだった。
るりちゃんは「息子が不甲斐なくてすまない、別れてもいいんだよ」と声をかけてくれていたのだな。
純ちゃんのお蔭で本心を言いあえて良かった。
仲良し親子にならなくても、一定の解決を見るだけでも十分だと思う。
庭にアスパラを植えようという渚の提案が素敵だ。

ビーチではあるがハンドボールもできて良かったし
そんなばばっちを見て泣いているマキが可愛い。
しー君は自分もハンドを辞めようと考えたこともあって、
あつしのことを天才肌だと思って羨んでいて
自分はあつしの代わりだと思ってきたというのが切ない。
今日でそう思うのやめた、と吹っ切れて良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2021年5月4日
読了日 : 2021年5月3日
本棚登録日 : 2021年5月3日

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