悪い棺―公事宿事件書留帳〈9〉 幻冬舎文庫

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  • 幻冬舎 (2005年6月8日発売)
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感想 : 6
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澤田ふじ子さんの作品の中でも、このシリーズは大好きだ。
主役、準主役から、脇を固める面々まで、愛すべき人物がとても多い。
NHK以外でドラマ化させたら、どんなに役者さんが合うだろう・・・と想像する事もしばしば。
(NHKでもドラマ化されていて悪くはなかったが、予算が少ないから、イマイチ・・・。出来たら民放でやって欲しいと思うのは欲張りだろうか。)

公事宿(現代の弁護士事務所にあたる場所)が舞台な事から、読みながら、物事の善悪を考えさせられるのだが、短編の一つ一つがとてもあたたかい。その一言に尽きると思う。

とても遅い流れだが、登場人物の時が止まっているわけではない。
少しずつ成長し、時を経て変わっていく人間模様を読むのが楽しみなシリーズでもある。

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感想投稿日 : 2005年8月1日
本棚登録日 : 2005年8月1日

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