マーケティング関係ではトレンデぃ~な一書。
「下流」というのは著者の造語だそうだが、「基本的には“中の下”であり、食うや食わずの“下層”というわけではない。しかし“中流”に比べれば何かが足りない。何かとは、“意欲”である。中流であることに対する意欲のない人、中流から降りる人/あるいは落ちる人、それが“下流”」なんだそうだ。
1億総中流時代と言われたのはバブル前の頃であったが、その中流が分解し、下流に向かう人が増えている。
折しも「社会の格差を首相が認めた」とか何とかが話題となっている。でも意欲や能力がない“下流”なヒトビトが増えて格差が広がっているというのは、別に首相の失政ばかりではなく、物量的に豊かな(だった)時代の帰結なのではないかという気がしている。
衣食足りて礼節を知るともいうが(日本人に礼節などもうない)、衣食足りて満足しちまったんだろう。
そういう緊張感のなさが、4点セットとかメディアを毎日にぎわせている社会的問題にも繋がっているのではないだろうか。
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2019年6月13日
- 読了日 : 2006年2月8日
- 本棚登録日 : 2006年2月8日
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