それって日本に巣くった癌そのものではないか・・・と、こういう本を読むと思う。
それは、知らぬ間に増殖を続け、宿主が死ぬまで搾取の手を緩めない。
宿主が死んだら甘い汁も吸えなくなる…と、個々の細胞も内心思っているかも知れないが、組織の本能はただ増殖という目的のみに向けて破滅への奔走を続けている。
・・・そんなイメージである。
そして「消費増税」は、その本能がつくりあげた結節なのだと思う。
本はさらに、よく言われる「増税の前にやるべきことがあるだろう」の「やるべきこと」を順に明らかにする。経済成長や、TPP・電力行政、行政改革について、理念なき増税よりもはるかに日本に活力を呼び込めそうな魅力的な案に満ちている。
後半は著者が所属するみんなの党の宣伝ではあるが、単に宣伝で終わらない戦略眼はある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2019年6月18日
- 読了日 : 2012年8月6日
- 本棚登録日 : 2012年8月6日
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