「趣味の教科書」シリーズとあるように、地図(中でも登山で使う地形図)に関するノウハウ本です。
以前読んだ地図の本はどっちかというと学術的なウラ話集でしたが、これは実用のための手引き集。
地図(地形図)の基礎知識から始まって、コンパスやGPSの使い方、地図の活かし方(ナヴィゲーション)に至るまで一通りのことを教えてくれます。
地形図の読み方について、「送電線が折れているところには柱が建っている」とか、尾根筋などに等高線のふくらみがあったら、明示されていない「隠れたピーク」があることが多いなど、ちょっとした目ウロコが随所にあります。
また、日欧ではコンパス(ベースプレートコンパス)の本質的な使い方が違うのに取説にはヨーロッパ流儀の使い方しか書かれていないとか、「地図が読めない女」「地図をまわして見るのは読めてない証拠」とかの“常識”が正しくないこと、なども勉強になります。
ためになる本です。
ただ、紙数に比べて内容が濃いんでしょうね、活字や図版がやたらに小さくて、おっさんにはキツいっす。
全ページカラーなのもいいんですが、文字色と地色のコントラストが低くてでんでん読めない部分もあります。
その辺は残念ですねぇ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
山
- 感想投稿日 : 2019年6月12日
- 読了日 : 2008年12月15日
- 本棚登録日 : 2008年12月15日
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