七人のトップアスリートと骨盤力

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  • キネマ旬報社 (2010年3月25日発売)
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■スポーツ選手の低年齢化
技能向上に対する知識の増大と、情報の活用
スポーツに関するあらゆる知識が簡単に手に入る

■動作の根本
動作を骨盤から始動し、そのエネルギーを伝えることが大切

骨盤は仙骨と腸骨からなり、仙腸関節をスムーズに動かせるかが
アスリートの能力の差につながる

・身体のコントロールレバー
腸骨の内側のバナナ型の箇所、弓状線

■田中将大
・重みを感じること
重さを感知して、その重みを利用できることがパフォーマンスにつながる

・高校時代の田中将大は骨盤が滑っている
「かませ」ができていない
軸足の弓状線に力がたまっていない

・Wスピン投法
1stスピン:左右腸骨のすり合わせにより、背骨にスパイラル回転をかける
2ndスピン:肩から上腕、前腕にかけるスパイラル回転

・慣性モーメント
回転運動では、横幅が小さいほど速く回転する
フィギュアスケートでは、両手をたたんだ方が速く回転できる

■坂本勇人
・腕やバットのムチ化
骨盤の動きを腕に伝え、しなやかにムチのように加速させる
弓状線から伸びた長いムチを振るイメージ

・スイングバック時に軸足の弓状線にエネルギーをためる
「かませ」ができている状態
このエネルギーを鋭く骨盤を反転させる動きに変える

骨盤の反転運動:ブラッシング

・腰を"回して"打つのではない
骨盤の左右の腸骨をバラバラに独立させ、
互い違いにすり合わせる(=ブラッシング)ことが重要

■浅田真央
・弓状線にエネルギーをためる
ジャンプのための準備姿勢で、弓状線に力をためる能力が優れている
ブラッシングによる1stスピンで高速回転を生み出す

■柏原竜二
・アンバランスな動き
福島千里も似た走り方をする
右手は回転運動、左手は直線運動

右腕がスパイラル反射を活用するための"ムチ入れ腕"の役目、
左腕が反射をリズムよく引き出す役目の"バランス腕"

左腕は小さく規則的に横振りすることで身体全体のテンポとリズムを調整
スピード調整には右腕のスパイラル反射を繰り出す

■クオ・メソッド
骨盤を動かすことで身体の筋肉や関節を連動させ、
一束ねにして操作する方法

・骨盤帯三分割
仙骨とふたつの腸骨をバラバラに動かす

①呼吸
②根生り(ねはり)
③抜き
④骨盤帯三分割

・骨盤帯前後分割
足の裏を地面に接地させたまま、左右どちらかの腸骨を前に出す
前後している腸骨を同時に前後させ入れ替える動作

幽体離脱した自分が弓状線を前後に動かすイメージが大事

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2011年12月30日
読了日 : 2011年4月25日
本棚登録日 : 2011年4月25日

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