多数決にせよなんにせよ、いちおうは合意したルールのもとで意思決定を行ったにもかかわらず腑に落ちない。不公平感が漂い、モヤモヤする。それもそのはず、「きめる」ということは難しいのだ。しかも、それは異なる価値観、尺度を有する個々人の間で決めなければならない。
数式が顔を出し、傍らで「公平とはなにか」というような哲学的問いが投げかけられる本書は難しい。しかし決定論にまつわる研究の一端を知り、この難しい命題に思索を巡らせられるようになるという点だけでも、一読の価値はある。
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- 感想投稿日 : 2021年5月13日
- 読了日 : 2021年5月13日
- 本棚登録日 : 2021年5月13日
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