山持ちとして代々続く大沢家の長男である5年生の喜樹。祖父、庄蔵はその山で林業を営んでいる。偶然、山の「百年杉」をめぐる取引を目の当たりにした喜樹は、「勝負師」としての祖父の厳しい姿をはじめて知る。跡取りとして百年杉の伐採に立ち会うように言われた喜樹。それに高校生の姉、楓も同行したいと言い出す。林業を嫌う母への手前、英文科を目指していた楓だったが、人知れず山への思いを抱え、進路を悩んでいたのだった…。危険と隣り合わせのうえ、採算も取れない日本の林業の現状もふまえながら、それに従事する人やその家族の姿をさわやかに描いた一冊。
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カテゴリ:
中学生から
- 感想投稿日 : 2016年7月16日
- 本棚登録日 : 2016年6月8日
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