こんなツレでゴメンナサイ。

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年4月22日発売)
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本棚登録 : 394
感想 : 74
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「ツレうつ」でうつ病になった旦那さんのエッセイ。

「ツレうつ」が漫画家である奥さんの視点で書かれているのに対し、このエッセイは当事者であるご主人の視点から書かれたもの。 うつ病になった経緯は漫画の方で詳細に書かれており、エピソードとしては理解しているものだが、本人の目線で語られたものは、違った感触を受ける。
今でこそ冷静になって、過去を振り返って書けるのだろうが、その当時はそんな状況ではなかっただろう。 「ツレうつ」とこのエッセイで当時の状況がより鮮明に理解することが出来た。

また、本書にはツレさんと貂々さんとの出会いも書かれており、これはこれで面白い。 曰く、ツレさんも貂々さんも一風変わった人間らしいが、お互いの相性は良い。 それ故にうつ病という病気を夫婦で乗り越えてこれたのだと思う。
凸凹夫婦ではあるが、何となく自分と同じような気がして親近感を覚えずにはいられない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2010年6月23日
読了日 : 2010年6月23日
本棚登録日 : 2010年6月23日

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