面白くて眠れなくなる天文学

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  • PHP研究所 (2016年10月27日発売)
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◇面白くて眠れなくなる

星の光はどんな世界を旅し、 僕らの目に届くのだろう

【感想・考えたこと】
✏︎いかに人間の一生が、宇宙の歴史になぞらえると短いものであるかを教えられました。

✏︎日ごろ、目の前で起きたことに一喜一憂して、喜怒哀楽を感じながら自分は生活しているものの、宇宙の視点から見ると、そんな自分の存在がめちゃめちゃちっぽけなんやなぁ。

✏︎だからこそ、悩みはちーーっちゃなこととして笑い飛ばして、喜びは小さなものでも最大限に噛みしめながら生活したいな。

✏︎1秒間に地球を7周半もする光が何千年、何万年以上もかけて他の星から地球に、僕たちの目に届いているのって凄いこと。光はどんな世界を見て、旅して来たんだろう。

✏︎真っ暗な夜空に、キラキラ光る綺麗な星を作ってくれた神様?に感謝しないといけないなと感じたと同時に、注視しなければ見逃してしまうことの多い世界の美しさを、感じ取ることのできる人間になりたいなと感じました。


【メモ】
✏︎三大流星群:1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群

✏︎絶対等数とは、仮に32.6光年の距離に全ての恒星を並べてみたときの明るさを指す。数字が小さくなるほど明るくなる。星の明るさは距離の2乗に反比例する。

✏︎輝く星の寿命は数千万年〜数億年。宇宙が誕生してから138億年の間に、星は生まれて死んでを繰り返している。

✏︎日の出は、登ってくる太陽の上端が地平線に重なる瞬間。日没は沈んでいく太陽の上端が地平線に重なる瞬間。よって、太陽の直径分だけ昼間の時間が長くなる。

✏︎月の出・月の入りの時刻は月の中心で測る(満ち欠けがあるため)。

✏︎恒星の人生の終わり方。軽い星:赤色巨星→惑星状星雲→白色矮星。思い星:赤色矮星→超新星爆発→中性子星orブラックホール。

✏︎ハビタブルゾーン:水が液体で存在できる範囲。太陽系の場合、太陽からの距離が0.8〜1.5天文単位(太陽と地球の距離を1天文単位という)

✏︎アメリカの天文学者のドレイクが、「宇宙人方程式(宇宙にどれくらいの知的生命体がいるかを算出する式)」を考案した。

✏︎光の速さは秒速30万キロメートル。1天文単位は1億4960万km(光速で8分19秒)。1光年は約9兆5000億km。

✏︎惑星の定義:①恒星(太陽)の周りを公転していること。②自己重力の影響でほぼ丸い形をしていること。③:軌道上に衛星を除いて他に天体がないこと

✏︎コズミックカレンダー(宇宙発生以降138億年を一年に例えて、宇宙や地球の出来事を並べた者)では、人間の一生は長生きして90歳生きてやっと0.2秒にしかならない。

✏︎1個体では0.2秒にしか過ぎないが、人間としての生命の営みの中で文化や文明を脈々と積み重ねてきた。遺伝子だけでなく、人生で学んだ知識や経験を継承していくことが人類のすごさ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年6月1日
読了日 : 2020年6月1日
本棚登録日 : 2020年6月1日

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