ハヤテのごとく! (17) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2008年10月17日発売)
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本棚登録 : 818
感想 : 9
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ふと思ったんだけど、ヒナギクは活躍すると直後にそのインパクトを上回る何かにかっさらわれ続けている気がする。気のせいですか?
前巻もいいんちょさんレッドにしてやられ、今回文字通りレッドになってアンラッキースケベイベントまでこなし大赤面パーティーだよヒャッホーイ!と思った矢先に最強クラスの強制イベントルート直行である。
なまじ基本スペックが高いと、失敗やボケが身につかない。ツンポコなお嬢様や基本ポンコツな泉と違って、不運な目にあうことが己の最大のアピールの場になってしまうのがヒナギクというキャラの最大の不幸なのだが、なにもイベント順でまで不運にならなくても。

そしていよいよの長編イベント過去編。
地獄のような重さである。いや、実際はその重さを緩和する小ネタがいっぱい散りばめられていて楽しくは読めるんだけど(さすが作者、こういうエンターテイメント性はぬかりない)。
困ったことにこの話が悲劇に向かうことはさんざん既知(作者が予防線として「悲劇に終わりますけど我慢してね」的な表現をあちこちでしていることもある。ちょっと皮肉だ)なので、アーたんとの時間が幸せであればあるほどその先の恐怖が増幅されるのだ。
恐ろしい、あまりにも恐ろしい! 幼稚園児が美少女とちゅっちゅちゅっちゅして同衾してることも含めて恐ろしい!
もうこの話は文字速を最速にする勢いでイベントをこなし終わるしか! と思っても泉の件で寄り道になるのか、ああ大丈夫か、指輪の件で何か起きるのか、ああ大丈夫か、などとおののいている間に以下次巻なのだった。お気楽なコメディのくせにどうにも油断ならないマンガだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サンデー系コミック
感想投稿日 : 2008年10月19日
読了日 : 2008年10月19日
本棚登録日 : 2008年10月19日

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