核の時代のイメージ写真やイラスト集。そして、戦前のナチスのモータリゼーションのプロパガンダ。文章は最小限に留まり、全ページにわたって当時の写真やイラストが載る。眺めるだけでも、いろいろ楽しめる。
ソ連の核兵器からの一般向けサバイバルガイドというのも載っている。これが実際直接役に立つことはなかったが、チェルノブイリでどれほど役に立ったかは不明だ。
この本でも紹介されているが、映画『アトミック・カフェ』と併せて見るとさらによくわかる。
ポピュラーサイエンスのヒロインというコーナーでは、機械を操作する美人、器具を装着した美人の写真が載っている。これは、なかなかヲタク的萌え心をくすぐる。
サイエンス誌というのは、読者のほとんどは男性、しかも若い男が多いので、若い女性のピンナップは受けるはずだが、エンジニア志望のマジメ君はいちおう精神的に区切りがあって(あるいはそういう目的は別の雑誌で)、サイエンス誌でのやり過ぎは退いてしまう。
エロさを出すのではなく、あくまで装着例として人物が登場するというぐらいの控えめさ、でもそこにはフェティッシュなエロさを無意識に感じさせるような程度が、あからさまなエロピンナップにはない萌え心をくすぐるのである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サイエンス
- 感想投稿日 : 2007年10月8日
- 読了日 : 2010年11月6日
- 本棚登録日 : 2007年10月8日
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