内容もさることながら、装丁もインパクトが有り、凄くイケナイ物を手にしたようで、作品が持つ感性と同調してしまうのがなんだか怖かったのを覚えています。
素人目にも分かるくらいに、絵も構成も下手くそで荒削りなんだけど、
技術だけ追っていては決して到達しえない「パワー」があって、
ダイレクトに本能に訴えかけてくるものがある。
と言ってみたものの、作品全てが面白いわけではありません。
何が言いたいのか分からず消化不良の作品もあります。
個人的には、「桶の女」が一番好きです。
切なく、寂しい話なんですが、諸行無常とはこういう事かと納得させられます。
ヤンマガで連載してましたが、あの頃のヤンマガはパワーがあったなと、ふと思い出す。
同時に、サブカル全盛の時代だからこその表現なのか?
そもそも、こういう作風って、今ニーズがあるのだろうか?とも思う。
幾つかの作品は30~40分位のミニマムなショートムービーで見てみたい気もします。
垢抜けてなくてもいい、都心よりも地方を舞台にして欲しい。
あぁ・・・でも、思い込みたっぷりに表現されても困るから厳しいか。
☆4つなのは、「桶の女」が優れているから。それ以外は☆3つかなと個人的に感じる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年9月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年9月1日
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