アリストテレスが言いたいことはただひとつ。理知〈ソフィア〉に生きることこそが人間の幸福であるということ。その姿勢や語り口は、確かにソクラテス・プラトンの直系であることを実感させてくれる。訳者の解説も、やや専門的な話だがおもしろかった。「哲学のすすめ」的なものが、何百年もの間、いろいろな人物によって書かれていたことや、それぞれの違い。また、アリストテレスの「哲学のすすめ」はまだプラトンの強い影響下にあった頃の著作で、『ニコマコス倫理学』を著した頃の独自の考え方は見られない、等、勉強になった。
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2017年5月14日
- 読了日 : 2017年5月12日
- 本棚登録日 : 2017年5月14日
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