アリストテレス「哲学のすすめ」 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年3月10日発売)
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感想 : 6
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アリストテレスが言いたいことはただひとつ。理知〈ソフィア〉に生きることこそが人間の幸福であるということ。その姿勢や語り口は、確かにソクラテス・プラトンの直系であることを実感させてくれる。訳者の解説も、やや専門的な話だがおもしろかった。「哲学のすすめ」的なものが、何百年もの間、いろいろな人物によって書かれていたことや、それぞれの違い。また、アリストテレスの「哲学のすすめ」はまだプラトンの強い影響下にあった頃の著作で、『ニコマコス倫理学』を著した頃の独自の考え方は見られない、等、勉強になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想
感想投稿日 : 2017年5月14日
読了日 : 2017年5月12日
本棚登録日 : 2017年5月14日

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