宇宙をどのようなものととらえるかについて、カントの論を中心に、それ以前のギリシア古代とそれ以後の現代の論についてもとりあげている。カントについては、一般的なカントの解説書では見ることのない『天界の一般自然史と理論』等への言及など、新しく知ることがけっこうあった。また、現象世界と物自体の関係についての説明も丁寧で、すっきりわかるとまではいかないが、類書よりも、その辺りのところをきっちり説明しようとしていると感じた。
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カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2020年9月3日
- 読了日 : 2020年9月2日
- 本棚登録日 : 2020年9月3日
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