仕事や恋で悩んでは神頼みの日々…
そんな女性の前に突然本物の神様が現れた。
風変わりな神様、ガネーシャがもたらす教えとは。
自己改革エンタメ小説とあるが、
ガネーシャによるエンタメ要素が強く、
テンポ良く引き出される例えや事例にも引き込まれる。
今回は仕事と恋がメインテーマ。
自分の仕事が本当に人を喜ばせているのかは、
「そのサービスを自分の子供に買ってほしいか」を一つの基準にできるという。
とんでもなく美味しいお菓子を開発しても、
人工甘味料まみれのハイカロリーなお菓子なら、
自分の子供に食べてもらいたいとは思わないだろう。
いろんなものが作れるようになった時代だからこそ、
エシカルデザインが謳われるのも納得がいく。
自らの首を絞めないよう倫理観もアップデートしていかなくてはいけない。
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本物のガネーシャ像は感動できるポイントが多すぎんねん。
どこをどう切り取っても感動が出てくる、
感動の金太郎飴やから。存在が、スペクタクルやから。
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こんなコミカルな言葉を挟みながら教えは続いていく。
最後はガネーシャが
エジソンから引用したこの言葉で締めたい。
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失敗は存在しない。上手くいかない方法を学んだのだ。
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成功者が遺した次代を鼓舞する言葉も、
ガネーシャを通すとそっと背中を押す言葉に聞こえる。
これがこの本を表現するのにふさわしいニュアンスだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月3日
- 読了日 : 2023年3月19日
- 本棚登録日 : 2021年4月3日
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