一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか? ~仕事力を常に120%引き出すカラダ習慣~

  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2014年11月13日発売)
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著者の一人である俣野成敏さんは、以前は『コンディションが良かろうと悪かろうと結果を残せ、それがプロだ!』という考え方で、自分自身も気合いと根性で乗り気っていくことが多かった。

しかし、もう一人の著者の上野啓樹さんに『コンディションが悪いこと自体がプロではない!』と言われ、常にハイパフォーマンスを出すためのコンディション作りについて実践するようになる。

まず改善したことは『食事』について。

エジプトのピラミッドに刻まれた言葉には
゛我々が食べているものの殆どは余分なものといって良い。
人は食べたものの四分の一の栄養で生きているに過ぎない。
残りの四分の三は病気の原因となり、
そのお陰で医者は暮らしていけるのである。゛
とある。

また、この飽食の時代、まして日本に住んでいながら、栄養失調になるようなことは考えにくいにも関わらず、人は食事にサプリメントや健康食品を足すことによって健康になろうとする。
何かを足すのではなく、何かを削りコンディションを整えてもいいのではないか。

人間の歯は穀物を食べるための臼歯が20本、野菜や果物をすりつぶす門歯が8本、肉や魚を食べる犬歯が4本生えている。
このことから考えても、穀物や野菜や果物を食べてきた生き物だということがわかるし、現代の主食とされている米でさえ、食料を簡単に手に入れられなかった時代に比較的安定して収穫でき、腹持ちがいいという理由で主食となったと考えられる。

肉を食べないと筋肉がつかないと言う人もいるかもしれないが、ゴリラでさえフルーツを主食としてあんなにたくましい体をもっているし、馬や鹿など草食動物の筋肉を見ても、それが間違いだということがわかる。

こういった食事の考え方は、以前に読んだ『フィット・フォー・ライフ』にも通じることが多かったが、この本を読んでプラスされた考え方は、朝食はフルーツ、食事は野菜からという基本に加えて、週に一日でもフルーツだけを食べる日をつくって、体をデトックスしようという考え方。

現代の日本でフルーツばかり食べていくというのも無理があるので、デトックスという作業が必要になるということ。

ごみや余計なものがたくさんある部屋にいくらきれいなものを入れても、部屋全体がきれいになるには時間がかかる。
まずは、その余計なものを片付けてからきれいなものを入れたほうが効率がいい。

今、この一瞬の欲を優先するのではなく、生涯を通じて健康でありたい、楽しんでいたいと考えるのであれば、今日とる食品や飲み物、また人との関係や仕事のやり方など、何を選択するかはわかってくる。

スキルや知識はあっても、コンディションにばらつきがあっては、本来の力を常に発揮することはできないし、周りからの信頼も揺らいでしまう。
若さに任せた仕事のやり方、日々の過ごし方を考え直し、常にコンディション良くしていくことを重要視していきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月15日
本棚登録日 : 2015年2月15日

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