トリックスターズ (電撃文庫 く 6-1)

著者 :
  • メディアワークス (2005年6月10日発売)
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感想 : 51
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読書録「トリックスターズ」3

著者 久住四季
イラスト 甘塩コメコ
出版 電撃文庫

p68より引用
“ 人間には『可聴域』というものがある。
人が実際に、ただの振動を"音"として感知で
きる周波数範囲のことだ。いわゆる人間の機
能限界を示した言葉だが、世界には稀に(そ
れこそ数千万人に一人という確率で)この可
聴域外の"音"を感知し、さらにその"音"を発
することのできるー人間としての機能限界を
遥かに突破した超越者が生まれてくることが
ある。
 すなわち、それが魔術師である。”

目次より抜粋引用
“魔学部入学ガイダンス
 魔術師の殺人ゲーム
 魔学的観点からの密室殺人アプローチ
 課外授業・佐杏ゼミの捜査と推理
 魔術師の回答弁論”

 体系化された学問としての魔術が存在する
世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
ライトノベル。
 友人との約束で、医学部女子との合コンに
参加した主人公・天乃原周。周が巻き込まれ
た事件について聞きたがる女子たちだが、真
相を話すことの出来ない事情に頭を悩ませる…。

 上記の引用は、魔学と音楽の似たところに
ついて書かれた項での一節。
物質が持つ固有振動数に働きかけるとか、超
ひもの振動に干渉するとか、そんな感じでしょ
うか?進んだ科学は魔法と見分けがつかないと
の言葉を聞いたことがありますが、今後もっ
と魔術・魔法のようになるのかもしれません
ね。
 魔術ありのミステリなので、先の展開を予
測しにくくて、それが面白いところでしょう。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: か行
感想投稿日 : 2020年11月5日
読了日 : 2020年11月5日
本棚登録日 : 2020年11月5日

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