よくない論文の例としてあげられている薄い記述のタイプ
1)読書感想文型
2)ご都合主義的引用型
3)キーワード偏重型
4)要因関連図型
5)ディーテール偏重型
6)引用過多型
7)自己主張型
というのはいかにもありそうだなぁ、と思った。私もそうなりそうなので気をつけないと、と思うけど、この本を読んでもただちに分厚い記述ができる自信はない。
ただ、そうならないため、最後のページにある付録「質的レポートチェックリスト」は役に立ちそうだ。
佐藤郁哉氏の立場はグラウンデッドセオリーアプローチの影響を受けてはいるけれど、それをもっと柔軟に活用しようとしている、というところのようだ。
事例ーコード・マトリックスを作成する、というやり方は私のやりたいことでも使えそうではある。
いろいろなインタビューからこのような表を作成すれば、何が言えるのか見えてきそうに思える。
とりあえず、オンラインで読めるQDAソフトウェア入門 http://www.shin-yo-sha.co.jp/link/qda301_1.pdf を参照しながら実際にMAXQDAの体験版を使ってみるかなぁ。
http://www.maxqda.com/lang/jp/demo
データの収集、分析、問題の構造化を同時並行的に行なっていく漸次構造化法という方法を著者は薦めておられる。それももっともだと思うし、ソフトウェアを使ってパソコンで処理をする方がきっと後々楽になるだろう、と思うけど、新しいソフトに挑戦するのはちょっとおっくうな気がするというのが今の本音。
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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