著者の北尾氏は、四書五経や中国古典に子供の頃から親しみ、自らをつくりあげてきた。
自らの糧となった古文を北尾氏が紹介・解説し、読者諸氏へのメッセージとしている。
本のタイトルの「君子」、「小人」は論語によく出てくる言葉であるが、孔子はそれらの言葉を一言で定義していない。漢字から見れば、下記のように定義できるという。
「君子」とは、自分の才能を他の人のために尽くすことができる人。
「小人」とは自分のことしか考えず、他のためにつくすことができない人。
インスタントな成功や、表面的な名声が重んじられている時代であるがゆえに、皆が君子を目指してほしい。
人間学を学び、修養を重んじる、致知出版らしい内容の本である。
致知出版からは論語などの中国古典の本はたくさん出ており、何冊か読んでいる。
私は渡部昇一氏の本が好みだったが、ビジネス界で成功し続けている北尾氏の中国古典解説も、また読む価値があると思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・自己啓発・人生訓など
- 感想投稿日 : 2022年2月22日
- 読了日 : 2022年2月22日
- 本棚登録日 : 2022年2月22日
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