Utopia Avenue: The Number One Sunday Times Bestseller
- Sceptre (2021年5月13日発売)
本棚登録 : 3人
感想 : 1件
1960年代後半にイギリスで結成された架空の4人組バンドUtopia Avenueの結成時からアメリカツアーまでを描く。4人のうち3人の視点からバンドの動向とそれぞれの私生活が語られる。実在の有名ミュージシャンもそここに登場し、60年代の音楽シーンや、当時のロンドン・ニューヨーク・カリフォルニアが好きな人には楽しめる話だと思う。Cloud AtlasのDavid Mitchellを期待して読むと、肩透かしをくらう感じ。ファンタジー要素は、Jasperの語りの部分にわずかに残る程度なのだ。
家族読書会の課題図書として60年代の音楽大好きな連れ合いが選んだ本書、正直長かった。読みやすいのだけれど、こんなに長くする必要ある?という部分も。Cloud Atlasもそうであったけれど、この作品も4つのノヴェラをゆるくつなぎ合わせた長編という捉え方のほうがいいのかも。途中Cloud Atlasの登場人物は作者の他の作品の内容につながる部分も出てきて、後で調べたらいくつもの作品に繋がりを持たせるのが好きな作家だということだ。それはそれで面白い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Novel
- 感想投稿日 : 2021年10月18日
- 読了日 : 2021年10月18日
- 本棚登録日 : 2021年9月14日
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