2年前に読んだときは、感想を記録していませんでした。今回は2回目の読破です。
いろいろ話題になることの多い張本さんですが、やはり、野球選手としての実績は一流と言っていいと思います。そのことに対するご本人の自負も、並大抵のものではないですね。私は、だからこそ謙虚な方が良いのではないかと思いますが、そうじゃない考え方もあるでしょう。
この本では、一貫してやや前の世代の選手や監督、言い換えると、最近野球を観ていない私にも分かる選手や監督を話題にしながら、超一流と超一流未満の違いを解説しています。しかも、その基準がかなり厳しいのが特徴です。例えば、監督で言えば、三原、水原、鶴岡、川上の4名だけが超一流です。じゃあ、打者で言えば誰かというと、王、大下、川上、自分(張本)、イチロー、藤村、別当、中西、長嶋、落合の10人です。この人たちが素晴らしいのは間違いありませんが、ほかにもいるんじゃないかと、多分、多くの人が思うのではないでしょうか。
巨人の選手は、ファンの期待を裏切ってはいけないことを徹底的に叩き込まれていた。
こんなタイトルの項がありました。「巨人軍は紳士たれ」そんな言葉もありましたが、今となっては虚しい感じがします。張本さんのような生き方はすごいと思いますし、組織論など参考になる内容がたくさんありますが、今の若者や今の会社では、通用しないことの方が多いかも知れません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
スポーツ・健康
- 感想投稿日 : 2016年9月8日
- 読了日 : 2016年9月8日
- 本棚登録日 : 2016年9月8日
みんなの感想をみる