人工市場 (相互作用科学シリーズ)

著者 :
  • 森北出版 (2003年7月8日発売)
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感想 : 4
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マーケットに参加するプレーヤーの動作を規定した上でどのような振る舞いとなるかを研究した結果報告です。
この著者の規定する市場で興味深いのは、ニュースや市場動向などの情報がプレーヤーに影響を与えるか遺伝的アルゴリズムで規定していることです。
ある期間のマーケット(ドル円相場)について、どのように情報を操作すれば市場は正しく操作できたかについての章はFXの世界でもっと話題になって良いと思う位の成果だと思います。
著者は色々な観点でマーケットを分析しており、ご自身では研究成果は儲けにつながらないとお考えのようですが、私の見たところマーケットに関する問題がかなり解かれているように思います。
最近その他にも為替市場に関する研究成果を見ていますが、研究されている方は、その成果の意味するところが(どのくらい使える成果かが)分かっていないように思われます。
実にもったいないことだと思いますが、大衆にその成果の意味するところが理解されていないということは、私にはかなりエッジがあるということでしょうか?(笑)

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: システムトレード
感想投稿日 : 2009年11月15日
本棚登録日 : 2009年11月15日

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