スマホ危機 親子の克服術 (文春新書 1331)

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年9月17日発売)
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感想 : 8
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 教員として、GIGAスクール構想が進められ、公立学校に携帯電話の持ち込みが許可できる裁量権が自治体に与えられるなど、子どもを取り巻くスマホ事情を知りたいと思い、購入。自分自身、中3でスマホを持ったが、今は小学生でも持っているし、フォートナイトなどのオンラインゲームは普通に帰宅後に友だちと時間を合わせてやっている状況である。
 しかし、本書にもあるが、フォートナイトは対象年齢が17歳以上である。そうした事実を知っている大人はどれだけいるのだろうか。恥ずかしながら自分も知らなかった。
 まずは、知り、そして子どもの声に耳を傾けてスマホルールをともにつくりあげていかなければ、ますます子どもの健全な発達が妨げられることになる。
 多くの教育委員会や自治体でも、一律に時間制限を設けているが、それを守っている子どもや家庭がどれだけあるか。あまりないのであれば意味はない。より実効性のあるルールづくりをしていかなければならない。
 いずれにせよ、親子できちんと話し合い(学校であれば子どもと教員が話し合い)、ルールを決めて運用しないと、押しつけになって、負の連鎖になるだけである。
 保護者との懇談などでも、積極的に伝えていきたい内容も多くあった。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2021年11月27日
読了日 : 2021年11月27日
本棚登録日 : 2021年11月27日

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