カラス屋、カラスを食べる 動物行動学者の愛と大ぼうけん (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2018年7月30日発売)
3.69
  • (4)
  • (14)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 109
感想 : 14
3

 自分もカラスが大好きで、この著者の「カラスの教科書」は面白かった。本書ではカラスに関する記述はほぼ前半だけで、残りは他の動物の野外調査日記。前半は、読むのに没頭してバス停を乗り越してしまうほど面白かったが、中盤以降は失速。これは出てくる動物が自分の興味と違うからか。

 文章自体に独特の面白さがあり、カラス関連のものでは遺憾なく発揮されていたが、カラス以外のエピソードでは、それほどでもなかった。

 同じカラス好きとして、本書が売れるといいですねと思うが、幻冬舎の企画が先行してて、中盤以降は無理やり書いてる(書かされてる?)ような印象を受けた。この著者なら一冊まるまるカラスエピソードでいけると思うのだが、なぜそうしなかったのだろう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2019年4月4日
読了日 : 2019年4月4日
本棚登録日 : 2019年4月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする