喫茶店の隣のブースでの会話から犯罪の予兆を嗅ぎつけて、それを未然に防ぐべく周囲を巻き込んでの大騒ぎになる。自分に直接関係のないことには極力係わるのを嫌う現代の風潮からは考えられない物語の発端。そういう皆目手がかりも確証もないところから細い糸をたどって行き、最後には大きな事件を未然に防ぐことに成功すると。なんというか有閑階級の暇人の物語というか、これも古き良き時代というんだろうな。だらだらと緊迫感には欠けるものの年末年始にのんびり読むには恰好ではある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年1月2日
- 読了日 : 2015年1月1日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
みんなの感想をみる