ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2006年2月10日発売)
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振り返ると、いろいろと示唆に富む。
このころ信じて、アマゾンやGoogleの株を買っていたら、今頃は。。単純にあのとき買っていたら今●倍です、とかいう話しではなく、GoogleやAmazonの可能性を十分感じていたにも関わらず飛び込めなかったというのはもったいないことだ。

デリシャスとかRSSとか、まったくはやらなかったものもあるし、はてななんてこのときすごい可能性がある会社のように書かれていたけど、まったくだった。

このころはYoutubeもFacebookもほとんど影がない状態、時代の変化おそるべし、


P133 ヤフーや楽天は、孤島の魅力を高めるだけの今のやり方を改めて、「サービスであると同時にPFでもある」Web 2.0化を遂行し、島野至とこrに誰もが勝手に港を作ったり橋をかけたりする自由を担保するような大政策転換をはたさなければならないのである。

P159 既存メディアの権威のもとで秩序が素晴らしい点は、表現者として認知されれば「飯が食える」というルールがそれ内に確率していることだ。新しくできるかもしれない秩序では、表現者に金が落ちてくる気配が薄い。「飯が食える」雰囲気があまりない。
⇒ここはだいぶ変わりましたね。むしろ逆転した感もある。

P193 これからもずっと、「コストゼロ」で「そこそこ」の信頼性で進化を続ける百貨時点を「グットイナフ」と考える人と考えない人がいるだろう。問題は、その比率がどう動いていくかにある。

P210 「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています。」

P233 日本という国は「いったん属した組織を一度も辞めたことのない人たち」ばかりの発送で支配されている国であるということを再発見した。
⇒ここも、だいぶ変わったな。それはいいことだ。
でも、いまだに一部大企業や公務員・政治家など、全くその通りなわけで、日本がアップデートされることを阻害しているとしか思えない

P237 でも「34歳だった私」は、渡米したとき、そんなことはなにも知らなかった。いや「知らなかった:わけではないが、「自分のことではなかろう」と考えられるだけの「勢い」があった。一言でいえば、客観的でなかったのである。
34歳のとき、もっとモノをよく知っていて、もっと客観的で、それうえ「もう少し力をつけてからでも遅くない。。。」」なんて考えて、冒険しなかったらと思うと、ぞっとする。モノが見えてなくてよかった。今こころからそう思うのだ。

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カテゴリ: インターネット
感想投稿日 : 2022年10月4日
本棚登録日 : 2022年10月4日

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