説明がうまい人はやっている「数学的」話し方トレーニング 説得力が飛躍的にアップする28問 (PHPビジネス新書)
- PHP研究所 (2022年12月16日発売)
人は話し方で評価されてしまう。
では、「こいつはダメだな」「頭が悪い」と思われる話し方を改善するには、どうすればいいのか?
それには「数学的思考」を身につけることだ。
「数学的思考」とは何か?
「数学」とは違うのか?
「数学的思考」を身につければ、本当に話し方が改善され、「こいつはダメだな」というレッテルが剥がれるのか?
筆者の深沢真太郎さんはこう定義付けます。
数学:正しいことを説明する
数学的:正しそうに説明する
これらに共通しているのは「説明する」ということ。
では、違いは何か?
私の理解としては「説明できる内容が違う」ということです。
「数学」として説明できるのは、答が一意に決まっているもの。
例えば、1+1=2だったり、学校で習った三平方の定理だったり。
これらは回答が決まっているから、理解さえできれば、説明に納得できたかと思います。
「数学的」に説明するものは、答が一意に決まっていないもの。
例えば、人によって意見が異なることだったり、未来予測だったり。
これらは回答がひとつとは限りません。
でも理解できることが前提になりますが、聞いていて納得できる説明って多々ありますよね?
その「納得感」や「理解」をしてもらうために使われるのが、数学の説明でも使われる「比較」や「構造化」「モデル化」といった手法です。
「我が社の去年の売り上げは1億円で好調です」と言われても、その1億円が本当にすごいのかどうかがいまいち分からない。
でも「我が社の去年の売り上げは1億円で、過去最高の売り上げを達成し、好調です」と言われたらどうでしょう?
過去の自社の売り上げと「比較」することで納得感が上がったのではないでしょうか。
これに同程度の従業員規模の同業他社との比較等入れれば、さらに説得力が増すでしょう。
「比較」をすることによって、「基準」ができたので「納得」できる。
私自身、学生時代、比較的数学は得意な方だったとは思います。
しかし「数学的」な話し方ができているか? と問われたら疑問。
なので、この本に出題されている演習をこなして、「数学的な話し方」を身につけていきたいと思います。
- 感想投稿日 : 2023年3月16日
- 読了日 : 2023年3月15日
- 本棚登録日 : 2023年3月15日
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